マタニティー歯科
妊婦検診を受けて、
お口の中のチェックをしましょう
まずは‘ご懐妊’おめでとうございます!!!
可愛い赤ちゃんの為に、うまれる前からできることがあります。ぜひご承知おきください。
目次
赤ちゃんの健康のために
最も大切なこと、ご存知ですか?
実は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯菌はまったくいないんです。つまり、ずっとその状態をキープ出来るならば、一生むし歯にならず、大人になってから悩まされる事はないんです!
では、どうして大きくなった時、子供にむし歯ができるのでしょうか?
むし歯の原因は、家族の●●に!!
その主たる原因は、ご家族の関わり方にあると言われています。
ご家族のお口の中のむし歯が、可愛い赤ちゃんにうつってしまうんです。特に、食べ物を口移ししたり、家族がつかったスプーンをそのまま使用してしまったり、お口同士でキスすることでむし歯菌が感染してしまうのです。
一番長い時間赤ちゃんと接しているママはもちろん、家族全員が要注意です。理想は、食事のたびにスプーンや食器に気をつける、口移しはしない、口と口でのキスはなるべくしないということにより、100%感染を防ぐ、ということです。
ただ、可愛い赤ちゃんを目の前にするとキスをしたくなる気持ちは分かりますし、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟姉妹まで完ぺきに気をつけて、100%感染を防ぐというのは難しいものです。 では、現実的にはどのように対処したらよいのでしょうか。
大切な赤ちゃんの「未来」の
口を守るカンタンな方法とは?
赤ちゃんが大きくなった時に歯で悩むことがないようにするために、日頃の注意に加えてみなさまにお勧めしていることは、以下の2点です。
- 妊娠中にむし歯の治療完全にを行っておく
- 家族全員が定期的に口の中をにクリーニングしてむし歯菌・歯周病菌が少ない状態を保つ
妊婦のうちに歯科検診に通うことによって、少しでもむし歯菌・歯周病菌を減らすことができます。そうすれば、赤ちゃんに菌がうつるリスクも減るのです。100%リスクを減らすことは難しいかもしれませんが、かなりの確率で減少することはわかってきています。
特に、妊娠中はつわりや体調不良で、歯ブラシがおろそかになります。また、妊娠により誰もが口腔内環境が変わり歯、歯周病になりやすいというデータもあります。
妊娠中に外出するのは大変かもしれませんが、産後になるともっと通いづらくなってしまいますし、感染リスクが増大してしまいます。
もし、いま自覚症状がなくても妊婦健診でむし歯や歯周病がないかをチェックして下さい。そして、悪いところがあれば早めに治療を行い、悪い部分がなくてもプロのクリーニングを受けて安心して赤ちゃんを迎えられるように口の中をピカピカにしておきましょう!
でも、妊娠中に治療を
受けても大丈夫なの?
妊娠中は「歯科治療をうけても、赤ちゃんは大丈夫なの?」などと不安になってしまいますよね。赤ちゃんへの影響を心配しないママはいません。
そのため、少しの痛みなら我慢してしまったり、むし歯や歯周病を放置してしまうことが多くなります。しかし、そのままにしてしまうことで、結果的に生まれてくる赤ちゃんに悪影響を及ぼしてしまいます。
妊娠中だということを問診票に記入して頂ければ、レントゲンに配慮をしたり、治療に使う材料や治療方法まであらゆることに配慮して治療を行いますので安全です。特に、安定期であれば歯科治療は十分可能ですので、早めの受診をおすすめします!
※安全性について詳しくは、妊婦さんからのよくある質問をご覧ください。
パール歯科医院では、出産経験のあるドクター・スタッフも多数在籍しておりますので、妊婦さんのサポートには自信があります。どんな小さな悩み・不安でも気軽にご相談下さい!
妊婦と口の中の豆知識
妊婦中は歯周病になりやすい!
妊娠性歯肉炎とは?
妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増えるので、少しの磨き残しでも歯肉の血管が炎症を起こして腫れやすくなります。さらに、歯周病菌は濃度の高くなった女性ホルモンを栄養とするので、菌が増殖しやすいのです。
また妊娠中は体力も消耗します。お口の中の抵抗力が弱まって、全身の免疫力も低下します。これらのことより歯周病菌が増えやすいんです。こうして、女性ホルモンの分泌が原因となって歯肉炎になってしまうことを「妊娠性歯肉炎」と呼びます。
これは自然に治る事はないのです。必ず治療が必要になります!早めに受診して、今のお口の中がどうなっているのか、専門医に確認してもらいましょう!
歯周病になっていると、
早産や低体重児のリスクも・・・
歯周病による炎症は血液を介して全身に波及します。なかで妊娠中の女性が歯周病にかかっている際は注意が必要なのです。アメリカの研究によると、歯周病にかかっている妊婦さんは、早産や低体重児出産のリスクが6倍(初産であれば7倍)になるというデータが出ています。これは喫煙や過度のアルコール摂取よりも危険度が高いといわれております。
おそろしい話ですよね、不安にさせてしまって申し訳ありません。でも知っておいていただきたい重要なポイントなんです!!!
もしすでに歯周病にかかっているママでも、遅くありません!きちんと専門医での受診と治療をおこなえば、そのリスクを減らせることができますよ!
このような面からも、妊婦さん(これから妊娠を考えている方も)、早めに検診やお口のクリーニングを受けていただくことをお勧めしています。ご自身の歯周病・むし歯の治療・予防を行ない、産まれてくる赤ちゃんの笑顔と健康を守りましょう!
出産後も家族で定期検診へ!
出産後のママは大忙し!
育児で忙しくなると、ママご自身のケアは二の次に・・・
やはり歯科医院から足も遠くなりがちです。
するとお母さんの口の環境が悪くなってしまい、可愛いお子様へ悪影響を及ぼしてしまいます。
また、子供は1才~3才でむし歯菌の感染が起こります。
むし歯菌との戦いは、歯がお顔を出したその瞬間からはじまります!
早いお子さんだと、1才でむし歯ができてしまうこともあるんです!
お子さまと一緒に、定期的に検診やクリーニングを受けていただくことで、親子で健康な歯を実現できます。
パール歯科医院では多くの経験豊富なスタッフが在籍しております。
ママの治療中には、女性スタッフがお子様のお相手をさせていただきますので、 いつでもママが治療に集中できる環境をご提案できます!
歯科医院での定期的な検診はぜひとも続けてください。またご自宅でもていねいなブラッシングのほかにもデンタルフロスや歯間ブラシの使用、フッ素の洗口、キシリトール100%のガムを咬んだりしてください。むし歯予防に気を配りましょう。
出産に育児にとめまぐるしく、日々お忙しいとは思いますが、目の前のことだけでなく、 ご自身とお子様の5年後、10年後のためにも検診・受診をオススメします!
パール歯科医院にそのお手伝いをさせてください!!!
妊婦さんから、よくあるご質問
妊娠中に歯の治療をして大丈夫なの?
安定期(16~27週)であれば簡単な手術や処置は大丈夫です。むしろ治療せずに感染や疼痛をそのままにしておくほうが、妊婦に与える影響は大きいと考えられます。麻酔の注射や飲み薬の影響もほとんどないと考えます。
なお、妊娠前期はママの体も不安定なので、応急処置のみにする場合もあります。また妊娠後期(28週~)でも、体調に合わせ、緊急性がない場合は無理せず産後に行うことも考えますので安心してください!
麻酔を使っても大丈夫?
歯科治療に通常使用する麻酔は局所麻酔ですので、問題はありません。 広く使われている、2%リン酸リドカイン製剤(歯科用キシロカイン、オーラ注)を使用した場合、胎児や母乳への影響はほとんどないと報告されています。麻酔無しでは痛みを伴う治療の場合、痛みによるストレスを考えると、安定期(16週以降)の場合は局所麻酔を使用した方がよいでしょう。
また麻酔の痛みを極力減らすため、表面麻酔や細い注射針、やさしく緊張を和らげるような対応も心掛けております。お腹の赤ちゃんに影響があることはありませんので、ご安心下さい。
レントゲンの被曝の影響が
気になるんだけど・・・
赤ちゃんへの影響、気になりますよね。不安に思われる方が多いため、当院ではなるべくレントゲン撮影は行わないようにしています。
しかし、治療の過程でどうしても必要なときも、被爆を最小限に抑える事の出来る防護エプロンを着用していただくのでご安心下さい。
また、妊娠しているか分からない時期でも、歯科のレントゲンの被曝量は人体に影響のない範囲のものであると証明されています。さらに、当院では従来のレントゲンと比較して被曝量が10分の1程度であるデジタルレントゲンを導入しています。
10年前と比べると機械の進歩は常識を変えているのです。
当院では必ず治療内容を明確にお話しさせていただいて、すべてに納得していただけてから治療を始めていきます。ですので、不安なこと、わからない事がございましたら、お気軽にご相談ください!
薬は飲んでも大丈夫なの?
基本的にはお薬は処方しない方針です。 特に妊娠初期は赤ちゃんの一番の成長期なので、薬の影響が出やすい時期です。しかし、どうしても薬を使用しないといけない場合は、胎児への影響の少ない(非ピリン系のアセトアミノフェン)や抗菌剤(ペニシリン系、セファロスポリン系)を必要最小限投与します。
なお、授乳中のお薬の使用については、母乳に薬の成分が入ってしまう量はほんのわずかです。授乳をやめる必要はないでしょう。ただし、心配な場合は以下の点を意識するとよいでしょう。
- 授乳の直後にお薬の服用をする
- 服用後6時間以上あける、その間は粉ミルクに変える
- 一度搾乳してから赤ちゃんにあげる
基本的には産婦人科でも処方されている赤ちゃんに問題がないとされている薬や、影響が少ないものを選択していますので安心してください。
経験豊富なドクター・スタッフがママと赤ちゃんをお待ちしております☆